わたしの目が悪いのは…





わたしの目が悪いのは
きっと使いすぎたのだ
あんまり力を入れて 見開いてきたから
出し惜しみする思いつきもなく 目を使ってきたから
区別するいとまもなく 映るもの全てを焼き付けてきたから


わたしが病になったのは
きっと心臓を使いすぎたのだ
嬉しいとか悲しいとか きりのないことに飽きもせず
あんまり多くのことに 胸を高鳴らせ
喉のつっかえを無理やり 飲み下したのが溜まって


わたしの肩が凝るのは
きっと力を入れて歩きすぎたのだ
あんまり肩をいからせて 歩いてきたから
足元を睨むように俯いて 一歩ずつ踏みしめてきたから


わたしの髪が白いのは
きっと脳みそを目まぐるしく動かしすぎたから
あんまり多くのことに 憤慨したり
全力で喜んだので 
脳髄に染みるほど 嗚咽したので
きっと髪の毛一筋一筋を エネルギーが駆け抜けていったのだ


2018.6.16


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